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    下町ロケット(池井戸潤)

    • 2011.09.06 Tuesday
    • 14:16

     下町ロケット
     
     著者   池井戸 潤
     
     出版社 小学館




    下町の町工場でだってロケットの部品は作れるんだ!!
    その誇りと意地を存分に見せてくれた痛快な物語。
    不況で取引先が離れていったり、なんだかわかんない訴訟に巻き込まれたり、
    大手企業から下僕のような扱いを受けたり…
    でも、自分たちの誇りだけは失わず、自分たちのスタイルを貫いた先に見えたものは
    予想以上の大きな世界だった。

    第145回直木賞受賞作。
    私が他の人に聞かれて、一番にオススメする本は、池井戸さんの「空飛ぶタイヤ」でした。
    自社トラックのタイヤがはずれ、主婦を死なせてしまい、責任を負うことになった社長の奮闘劇。
    プライドを失うことなく、苦難を跳ね返し、勝利を手にするという話だったように記憶しています。
    (オススメはするものの、内容の詳細を忘れているという…恥。)

    この本の主人公である社長の佃航平は元宇宙開発機構の研究員でした。
    挫折し家業を継ぎ、運転資金の工面、裁判、社員の反発などの苦難がありながらも、
    「佃スタイル、佃品質」を貫き、ロケット開発に夢をかける…。

    「空飛ぶタイヤ」と「下町ロケット」、似てると思ったのは私だけでしょうか。
    ただ、背景はもちろん違います。今回の方が、宇宙に目を向けていて、ロマンたっぷり。
    「空飛ぶー」同様、助けてくれる人たちも温かく、「正義が勝つ」展開。
    中小企業が、大手企業を打ち負かす様子は、前と同じだーって思ったけど、
    でも、佃たちが関わったロケットが空を飛んだ瞬間、やっぱり「やったぁ」って涙が出ました。
    池井戸さんが直木賞を受賞されたこと、心からお祝いします。

    ということで☆4つ。とさせていただきます。
    この本を池井戸作品として初めて読む方は、間違いなく☆5つでしょう。
    私も、次はこの本を人に勧めます。


    長い間、レビューを書きませんでした。
    話題の「1Q84」も読んだし、他にも数冊読んだのですが、
    レビューを書くには、できはともかく、それなりにまとまった時間がいるので。
    でも、国語教師のはしくれ、とりあえず記録しておくことが大事だと思うように。
    内容の薄いレビューになる(もともとか…笑)と思いますが、よかったらおつきあいを。

    ストーリー・セラー(有川 浩)と、映画「告白」。

    • 2011.02.17 Thursday
    • 14:13


    久しぶりのレビューです。

    小説家と、彼女を支える夫を襲ったあまりにも過酷な運命。
    極限の決断を求められた彼女は、
    今まで最高の読者でいてくれた夫のために、物語を紡ぎ続けたー。
    極上のラブ・ストーリー。
    「Story Seller」に発表された「Side:A」に、
    単行本のために書き下ろされた「Side:B」を加えた完全版。

    よろしいです、有川さん。さすがです。どこまでも爽やか。ライト。
    小説家と不治の病を軸に2本。
    なにもかも含め自分を受け入れてくれる人と結ばれるってステキだと。
    どこまでがフィクションで、どこまでがノンフィクションなのか、
    読み終えて数週間たっても気になっています。

    で、ついでのレビューは、映画「告白」です。こちらは完璧なダークです。

    とある中学校。終業式後のホームルームで、
    1年B組の担任・森口悠子(松たか子)は、37人の生徒を前に語り出す。
    私の娘が死にました。警察は事故死と判断しましたが、
    娘は事故で死んだのではありません。
    このクラスの生徒に殺されたのです……。
    一瞬、静寂に包まれる教室。
    事件に関わった関係者たちの告白によって真相が明らかになっていく中、
    森口は、罪を犯して反省しない犯人に対し想像を絶する方法で罰を与える……。

    レンタルで借りて、今日の朝方観ました。
    後味の悪いこと、悪いこと。こわいこわい。流血しまくり。
    「バトルロワイヤル」以来の感覚でした。
    原作には「さすが本屋大賞」と感心していた記憶があるのですが、
    映像になるとこんなに「サスペンス」になるのか。
    でも、観てから数時間経つと、「あんなやつ、やっつけられてあたりまえ」と
    松たか子賞賛に変わっているから不思議。
    私はいま「母」としての感情が9割以上を占めていて、
    ありきたりだけど、自分の子どもを興味本位で殺されたりしたら、狂ってしまうと思う。
    最後の最後まで、計算ずくで犯人(生徒)を追い詰めていく松たか子の姿は確かにこわいけど、
    母としてやっぱり納得してしまうのでした。
    あと、一言言わせてもらえば、今の生徒たちはあそこまでひどくないぞ。もっとかわいい。
    映画に出てくるクラスのヤツ、みんな嫌なヤツばかりで、うっとおしいったらありゃしない。
    それとも、都会の学校はあんな感じなんだろうか。

    引き込まれたけど、もう二度と見ないと思う映画。


     

    図書館シリーズ (有川 浩)

    • 2010.09.07 Tuesday
    • 11:51


    正義の味方、図書館を駆ける!
    -公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として
    『メディア良化法』が成立・施行された現代。
    超法規的検閲に対抗するため、立てよ図書館!狩られる本を、明日を守れ。

    子ども達に振り回された割には、夏休みが充実してたなぁと思う一因は、
    久しぶりにまとまった読書ができたから。
    この夏は良書をシリーズまとめて読むことに恵まれ、ほんとラッキーでした。

    この作家は気になってたし、評判もよかったし、
    『図書館戦争』が発売になって何かの賞をとったときも、私はちょうど学校勤めですぐ手に取れる位置にいたし、
    でも、ぐずぐずしていたのは、この本の分厚さ。
    仕事と家事・子育てに慌ただしく、
    「読むなら一気に読みたい」私は、またこんどね…と先送りしてきたのでした。

    7月の始まり、この作家の図書「フリーター、家を買う」が忘れたころ私の手に。
    これが、よかった。
    フリーターで自堕落な生活をしていた主人公が、母の病気を機に変わっていく再生ストーリー。
    で、他の著作も読みたいわ…と検索したら、この図書館シリーズがあるじゃないの。
    全部すぐ借りられるじゃないの!
    貸出期間は2週間。面白くなければ速攻返せばいいしと。
    結果、3週間はかかったけど、全部読み切ったのでした。

    図書館を検閲から守るため、武装し銃をもって戦う世の中に始めは慣れなかったけど、
    何より主人公が魅力的。
    「図書を守ること」主軸ではあるものの、恋愛沙汰も随所に織り込まれ(これがまた遅々としてヨイ)、
    それぞれの過去を抱えた人間が、活き活きと描かれています。

    国語教師は、生徒たちに伝えたいオススメ図書を常に探しているモノですが、
    これもリスト入り。
    また、いつか現場に戻ったら、宣伝したいわ。

    しかし、終わってしまった。
    私の周りにいらっしゃる、そこの本好きのあなた! 何かいい本ありませんか。
    高いお金を出してハードカバーの新書を買うのは無理なので、
    ひとブームすぎたような、「むっちゃおもしろかったけど、今ならすぐ借りられるんちゃう?」という本を
    ぜひ、教えてください。




    ゴールデンスランバー

    • 2008.01.07 Monday
    • 11:13
    評価:
    伊坂 幸太郎
    新潮社
    (2007-11-29)
    JUGEMテーマ:読書

    仙台で金田首相の凱旋パレードが行われている、ちょうどその時、
    青柳雅春は、旧友の森田森吾に、何年かぶりで呼び出されていた。
    昔話をしたいわけでもないようで、森田の様子はどこかおかしい。
    訝る青柳に、森田は「おまえは、陥れられている。今も、その最中だ」
    「金田はパレード中に暗殺される」「逃げろ!オズワルドにされるぞ」と、
    鬼気迫る調子で訴えた。
    と、遠くで爆音がし、折しも現れた警官は、青柳に向かって拳銃を構えた―。
    精緻極まる伏線、忘れがたい会話、構築度の高い物語世界―、
    伊坂幸太郎のエッセンスを濃密にちりばめた、現時点での集大成。

    あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
    一昨日、昨日と、義父の還暦祝いを兼ねた旅行に行ってきました。
    義父のための旅行のはずが、やっぱり子供達メインの旅行になってしまい、
    でも義父は子供好き(孫好き)なので、遊び倒してきました。
    いよいよでかくなったお腹の子の激しい胎動のおかげ(?)で、夜、目が覚めたので、
    ホテルのロビーに夜中の12時頃おり、
    ふかふかのソファに座り、ホットコーヒーを片手に、読書開始。
    これが、たまりません。
    しかし、世の中どこも不景気なのね。
    深夜一時にはロビーの灯りも最小限に消され、
    この本のクライマックスにかかっていた私は、心身共に寒いモノを感じながら、読了。
    記憶に残る一冊となりました。

    首相暗殺なんていう大事件は、私の生活から離れすぎていて、
    きっとテレビで流れても、それを鵜呑みにするんだろうけれど、
    国家規模の陰謀が巡らされているということもあるのかもしれないと
    この小説を読んで思わされる。こわいな。
    犯人に仕立て上げられた人物が、日常かかわっていた人たちの手を借りて、
    最後まで抵抗していく姿がすばらしい。
    私が明日、何らかの事件の容疑者としてテレビで指名手配されたとして、
    「いや、あの子は絶対そんなことしない」と心から信じ、
    自分の身を投げ出しても応援してくれる人が、親以外にどれだけいるのか。
    誠実に生きなければと、自戒。








    サニーサイドエッグ

    • 2007.12.04 Tuesday
    • 14:16
    JUGEMテーマ:読書

    フィリップ・マーロウに憧れる私は、むろん私立探偵である。
    が、やむなく、失踪したペットの捜索を請け負うこともある。
    ある日、和服を着た若く美しい女性が事務所を訪れてきた。
    ペット捜しならもう―「うちの猫を捜してほしいんです」はい喜んで。
    一カ月ぶりの仕事ではないか。
    しかもそうこうするうち、なんと「ブロンドで青い目の若い」秘書まで雇えることに。
    え、な、なんだこいつは!?
    おまけに猫捜しも、ただの猫捜しではなくなっていくのだった…。
    『ハードボイルド・エッグ』続編。最上俊平ふたたび。

    探偵モノは、好き。
    が、前作と一貫して、ペット捜索が主な内容。ちょっとマンネリ。
    フィリップ・マーロウのようにかっこよくありたいという思いと、
    よく言えば優しすぎる、悪く言えば他人を気にしすぎる言動が、
    所々で私に違和感をもたらして。
    緊迫感が出そうなところで、なんか笑いが入ったりとか。感情移入できないまま読了。
    もう少しでペットを取り逃がすシーンでも
    「もう、はやく、つかまったらいいのに」と、ぐったり。
    でも、こういうの好きな人は多いだろうし、評価は二分するんじゃないかな。


    ハードボイルド・エッグ

    • 2007.12.04 Tuesday
    • 14:06
    JUGEMテーマ:読書

    フィリップ・マーロウに憧れ、
    マーロウのようにいつも他人より損をする道を選ぶことに決めた「私」と、
    ダイナマイト・ボディ(?)の秘書が巻き込まれた殺人事件。
    タフさと優しさを秘めたハードボイルド小説の傑作。

    次の「サニーサイドエッグ」とは連作なので、
    まとめて。

    がらくた

    • 2007.11.20 Tuesday
    • 09:52
    評価:
    江國 香織
    新潮社
    ¥ 1,575
    (2007-05)
    愛の歓びと怖さ、その光と影を描き出す、完璧な恋愛小説。
    二人の女性を主人公に語られる、愛と家族と時間の物語。

    素敵な小説だとは思うんだけど、
    なんだか私の実生活にぴんとこない。
    こういう人たちと私がお知り合いになることはないだろうし、きっと理解できない。
    他国のお話を読んでいるような気持ちで読了。


    風の音が聞こえませんか

    • 2007.10.30 Tuesday
    • 10:02
    評価:
    小笠原 慧
    角川書店
    ¥ 1,890
    (2007-09)
    川村美知は、保健福祉センターの障害保健福祉課で働く新人ケースワーカー。
    統合失調症を抱え、通院も服薬も途絶えたまま
    一人暮らしのアパートにひきこもっている杉浦晃の母親から相談を受けた彼女は、
    晃の訪問指導を引き受ける。
    何度も厚い壁に跳ね返される美知だったが、
    しだいに彼女のひたむきさが晃の心を開いていく。
    美知は、晃との間に些細な共通点を見つけては喜び、
    二人でいると素直な気持ちになれるのだった。
    だが、晃の回復に取り組む中、美知は、晃の主治医・佐伯にも惹かれていく…。
    優しさに溢れる筆致、美しいラストシーンが胸を打つ、
    かつて書かれたことのない恋愛小説。

    3年前、高等学校の福祉科の担任をしていたころから、
    心や体に不安を抱える人たちとの関わりについて、いろいろ考えるようになった。
    この本に出てくるような、精神障害者の作業所にも訪れ、共に仕事をさせてもらったし、
    作業所のクリスマス会で生徒達が劇を披露するサポートをしたりもした。
    ほんの端っこを触れさせていただいたにすぎないということはわかってはいるけれど、
    でも、端っこ触れたからこそ、この「恋愛小説」に違和感を抱いた。
    「恋愛小説」にしないでほしかった。
    妄想に苦しむ姿と、それを支えようとするケースワーカーの人間的なつきあいで、
    充分小説の深みは味わえただろうと思うのに、
    ラストになればなるほど、陳腐なマンガの世界のように思えて、とても残念だった。

    空飛ぶタイヤ

    • 2007.10.17 Wednesday
    • 14:38
    評価:
    池井戸 潤
    実業之日本社
    ¥ 1,995
    (2006-09-15)
    トレーラーの走行中に外れたタイヤは凶器と化し、通りがかりの母子を襲った。
    タイヤが飛んだ原因は「整備不良」なのか、それとも…。
    自動車会社、銀行、警察、週刊誌記者、被害者の家族…
    事故に関わった人それぞれの思惑と苦悩。
    そして「容疑者」と目された運送会社の社長が、
    家族・仲間とともにたったひとつの事故の真相に迫る、果てなき試練と格闘の数か月。


    この本は、ゆかさんに薦めていただいた。
    「企業小説」イイ! 池井戸さん、もっと読みたい! 久々の☆5つ!

    この本は、分厚い。図書館返却期限は明日。読めるかな。
    産婦人科で健診を待つ間にと持参。
    結果、先生が急な出産処置でかなり待たされたはずだが、
    それがありがたく感じるほどのめり込んだ。
    帰りにミスドに寄り、カフェーオーレ4杯で読了。お腹も心も満たされた。

    主人公・赤松は中小運搬会社の社長。
    社員が起こしたたった一つの事故で、彼の今までの平和な日々が激変する。
    その辺にいそうな無骨な社長が、
    お殿様商売の財閥系自動車会社「ホープ自動車」を相手に奮闘する姿に、
    がんばれ、がんばれと声援を送りながら読んだ。
    死亡した事故の被害者が6歳の息子を抱える30歳過ぎの主婦で、
    子どもの成長を見ずに急に命を奪われた彼女の無念が、身に染みて思われ、
    そのことも、ハッピーエンドを見ずして本を置けなかった一因であろう。

    途中、これでもか、これでもかと赤松を不運な事態が襲うが、
    赤松自身の、それから会社を支える部下の、銀行の、弁護士の人間的魅力が
    要所要所で光る。
    読者に希望を持たせながら、長い話を読了させた作者の力量には、感服。
    (ちなみに、作者はもと銀行マン。なるほど。銀行も大変な所だ。)

    で、余談だが、この本を手に受けた(?)妊婦健診の結果、第二子は女の子だと言われた。
    元気に生まれてくれれば、性別は二の次とは言っても、
    やはり、男と女、両方の母にさせてもらえることは、正直うれしい。
    だんなにも「娘を嫁に出す父」をさせてあげられる。

    REVERSE

    • 2007.10.09 Tuesday
    • 12:52
    評価:
    石田 衣良
    中央公論新社
    ¥ 1,575
    (2007-08)
    ネットで出会い、心を通わせた男と女。しかしふたりは、自分の性別を偽っていた。
    一度送ったメールは二度ともとにもどせない。やり直しがきかない、人生のように。
    石田衣良。リバース。リアルな性を超えた新しい恋のかたち。ありえないことじゃない。

    こんなこと、あるかもな、今の時代。
    予想をさっぱり覆すことなく、予想通りの幕切れで、楽しめる。
    少し、ネットでの言葉のやりとりが気持ち悪いけど。

    話は違うが、ブログとかチャットとか、高校生でも活用しまくりで、
    生徒の悩みは「あの子のページで自分の悪口を書かれていてショック。」というものが、
    本当にむちゃくちゃ多かった。
    名前は伏せてあるけど、完全に私だってわかっちゃう…ってやつ。
    まさか見られていないと思うのか、見られていても言わずにおれないと思うのか。
    面と向かってではないんだから、ここでは自由に書かせてあげたらともまさか言えず。
    「言葉を大切に使いなさい」と口を酸っぱくして言ってきた国語教師としては、
    そんな悩みを聞くたび、時代の流れを感じ、複雑な気持ちだった。

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